京浜急行電鉄の車両
<2100形>
2000形に代わる新たな2扉オールクロスシート車両として登場。
車内は京急で初めて転換クロスシートを採用し、居住性が高くなっている。
但し、車端部はボックス型となっている。
また、主制御器及び主電動機にはドイツ・シーメンス社製の機器を使用しており、
起動時には「ドレミファ・・・」と独特の音階を奏でる。
運用は品川・泉岳寺折り返しの快特・特急が中心で、夕方から夜はウィング号に使用される。

<新1000形>
1000形・700形置き換え用に製造された最新鋭車両で、
都営浅草線・京成線・北総線への乗り入れ運転も行っている。
車内は扉間がロングシートで車端部がボックス型クロスシートとなっている。
主制御器及び主電動機には2100形と同じくドイツ・シーメンス社製品を使用しており、
こちらも2100形とは若干音が違うものの、独特の音階を奏でる。
ちなみに後期形(1041〜・1417〜)は機器はシーメンス社製品だが、音階はなくなっている。
また、前期形と後期形でMT比が異なっており、
前期形が4M4T(2M2T)、後期形が6M2T(3M1T)となっている。

<新1000形6次車>
新1000形6次車は京急初のステンレス車両。
こちらも都営浅草線・京成線・北総線への乗り入れ運転を行っている。
これまでの新1000形とは違い、機器は全て国産となっており、
車内はオールロングシートとなっている。
運転台も高運転台や前面の強化といった運転士保護も図られている。

<600形>
3扉オールクロスシート車両として登場し、
都営浅草線・京成線・北総線への乗り入れにも対応している。
ちなみにこの車両のデザインは後に登場した2100形、新1000形にも引き継がれている。
車内は8両編成がオールボックス型クロスシート、4両編成が変則的な配列となっている。
また、2100形同様に運転席後ろに展望席が設けられている。
現在では8両編成を中心にロングシート化改造がされており、
理由としてはラッシュ時間帯の混雑で乗降に時間がかかり、
遅延の原因となっていることが挙げられる。

<600形4次車>
600形4次車は1次〜3次車とは違い、
パンタグラフがシングルアーム式、MT比が4M4T(2M2T)となっている。
主制御器も更なるメンテナンスフリーが図られており、
2100形・新1000形の走行システムを確立した車両でもある。
8両編成1本と4両編成6本が在籍しており、
8両編成は主制御器・主電動機が東洋電機と三菱電機の混成となっている。

<KEIKYU BLUE SKY TRAIN>
青色に塗られた特別塗装車両。
この青い塗装は羽田空港の空、三浦半島の海を象徴しており、
扉の横にはカモメのシンボルマークが貼り付けられている。
なお、車内の広告は一社の広告に統一されている。

<1500形1700番台>
京急初のVVVFインバータ制御車両として登場。
従来の1500形界磁チョッパ制御車両よりも性能が格段にアップしており、
加速度が3.5km/h/s・設計最高速度も130km/hに向上している。
なお、車体・内装は従来の1500形と同様の仕様となっており、
現在では古い編成から順番に車体更新工事が行われている。
<1500形>
界磁チョッパ制御を採用した3扉オールロングシートの通勤車両で、
4両・6両・8両編成があり、普通から快特までの全ての種別に使用されている万能型車両。
都営浅草線・京成線・北総線への乗り入れも行われている。
初期の20両は普通銅製で、それ以降の車両はアルミ合金製である。
また、現在京急で1700番台も含めて最大量数を誇る車両でもある。
なお、近年では編成替えが頻繁に行われており、
その内の一部がVVVFインバータ制御方式に改造されている。
現在ではほとんどの車両が更新されている。
<1500形VVVF改造車>
1500形8両編成の電動車2両を抜いた6両編成で、
VVVFインバータ制御方式に改造された車両。機器は国内製品を使用している。
抜かれた電動車2両は4両→6両、6両→8両にする為に他の編成に編入されている。
現在3編成が在籍しており、今後とも増備される予定である。
<2000形>
旧600形に代わる2扉オールクロスシート車両として登場。
車内は集団見合い式のクロスシートとなっており、車端部はボックスシートとなっている。
また、お召し列車として使用されたこともある名誉ある車両でもある。
現在では後継の2100形の登場により、全車両が3扉ロングシート化改造されている。
<800形>
普通列車専用の4扉オールロングシート車両。通称:「だるま」
普通列車専用とだけあって加減速性能が非常に優れており、
「京急版ジェットカー(※)」とも呼ばれる。
また、基本的には普通列車専用だが、羽田空港〜京急川崎の快特・特急にも使用される。
※ 「ジェットカー」とは阪神電鉄が導入した普通列車専用の高加減速車両で、
加速度4.5km/h/s・減速度5.0km/h/sを誇る。現在は後継の新型ジェットカーが登場している。
<1000形>
3扉ロングシートの通勤型車両として登場。登場当時の在来線通勤型車両としては最強の、
加速度3.5km/h/s・減速度4.0km/h/s・最高速度120km/h(営業運転速度は110km/h)を誇る。
さらに普通から快特まで全ての種別に使用できる万能車両で、「昭和の名車」とも呼ばれている。
現在でも4両・6両・8両(4両+4両幌付)編成があり、普通から快特までの全ての種別に使用されている。
現在では後継の新1000形の登場で廃車が進み、後期形のみが残っている。
先日1000形最後の定期検査を終えたので、残り3年前後と思われる。
<ありがとうギャラリー号・京急110年の歴史ギャラリー号>
京浜急行電鉄創立110周年を記念したラッピング車両。
それぞれ昭和初期と大正時代の塗装をイメージしたものとなっており、
赤と黄色のツートンカラーが「ありがとうギャラリー号」、
マルーンに木目調の扉をイメージしたものが「京急110年の歴史ギャラリー号」。
当該車両の廃車を以って2008年12月23日を最後に引退した。

<デト11>
デト11は事業用車両で、主に各検車区同士での機材の運搬に使用される。
床下機器は廃車になった1000形の機器を流用している。
毎週月曜日と木曜日に新町検車区→金沢検車区→車両管理区→金沢検車区→新町検車区で運行している。
事業用車両はこの他に救援車の「クト1」・「クト2」・「デト17」や、「デチ15」などがある。
<京急ウィング号>
ウィング号は有料着席特急で、品川から乗車の場合、
200円の着席整理券を購入すれば、降車駅まで必ず座れる。
「京急版ホームライナー」とも言われる。
停車駅は品川を出ると上大岡までノンストップで、
上大岡より先は快特と同じ停車駅となる。
上大岡以南から乗車の場合は整理券は必要ない。
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